現地スタッフより

クリスマスとお正月!

ウイーンのクリスマス

ウィーンは今、寒さや暗いイメージとは異なり、美しいイルミネーションで街中がとても華やかです。クリスマス前の4週間をアドヴェントと呼ばれここオーストリアでも、クリスマスを心待ちにする準備期間にふさわしく様々な広場、通りでクリスマスマーケットが開催されています。

特にウィーン市庁舎前は国内外から300万人以上の人が訪れる世界的に有名なクリスマスマーケットです。

堂々とした、シンボルのクリスマスツリーの高さは28メートル。装飾に使用されている電飾は、エコを意識したLEDで今までよりも90パーセント以上エネルギー消費を節約できるそうです。

例年150もの屋台が並ふ市庁舎前は、オーナメントやクリスマスツリーの装飾、プレゼントが販売されており、

見ているだけでも大変楽しい気持ちになれます。屋台では体を温める軽食、飲み物も沢山販売されています。特に、クリスマスには欠かせない、グリューワイン(赤ワインにシナモンの味を付けたもの)、プンシュ(ブランデーに果物と甘い味付けをしたもの)が屋台で売られています。お酒がダメな人や、子供たちも飲めるようにアルコールなしのプンシュも販売されております。飲んだ後は3ユーロ支払うとそのカップを持ち帰ることもできます。毎年デザインが違うプンシュのカップを私は市庁舎で購入してコレクションしています。クリスマスマーケットは12月24日の午前中で終わりクリスマスイヴ、そしてクリスマス当日は街中が静かになります。

ウイーンの大みそか

クリスマスが終わると、大晦日、新年を迎えるオーストリアはさまざまなところでオペレッタ「こうもり」のメロディーが聞こえてきます。このオペレッタの舞台は1874年の大晦日から元旦までの一日が舞台になっており、ウィーン国立オペラ座、フォルクスオーパーの大晦日の恒例演目になっています。

ちなみに日本の大晦日では、べートーベンの第九が演奏されますがウィーンの音楽家にこの話をしますと、驚かれます。こちらは根拠がなく、オーケストラのためのボーナスが目的で始められたと聞いたこともありますが、年末の演奏会には定着したことは確かです。

ウィーンでは大晦日、午前0時を回り、新年を迎えると、街中どこでも、シャンペンで乾杯し、大騒ぎをし、新年を迎えます。オペレッタ「こうもり」で、シャンペンで乾杯する場面が多いのは、こういったウィーンの「慣わし」に沿ったものなのです。厳しい冬を感じさせない華やかなイルミネーションでクリスマスを迎えるウィーン子は、シャンパーンとオペレッタのこうもりで華やかに年を越すようです。

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